概説
きなこ値とは、私が作って名付けた値です。
株主優待の廃止・改悪の危険性を事前に知ることが出来ないか、試行錯誤して編み出しました。
各企業の当期予想純利益を出発点として、様々な条件に応じて数値を変えていきます。
最後に算出された数値が2以下なら良好とみています。
※以下、算出の方法を記載していますが全て理解する必要は無いです。
算出の方法
きなこ値の基本は企業の優待にかかる概算費用÷当期予想純利益です。
その割合が1%以下だと優待が廃止になる確率はかなり低いという体感があります。
(企業は当期純利益から優待費用を捻出しているわけではありません。一般管理費の中の費目等で支出しています。きなこ値を算出するためにわかりやすく当期予想純利益を利用しているのと、あらゆる支出を終えた後の最後の利益と比較することが重要だと考えています。)
その割合に対して優待を新設・変更してからの年月や時価総額、株価などで数値を上下させています。
具体的な算出
例を出しましょう。
きなこもち株式会社は5年前から株主優待をおこなっています。
当期予想純利益28億円、時価総額160億円、株価は1,200円、株主数は18,000人、優待品が100株保有1年以上で3,000円の自社商品券です。
優待概算費用は3,000×18,000=54,000,000円
①当期予想純利益に対する割合は43,000,000÷28億=0.0193 つまり1.93%
きなこ値上はこれを1.93とし出発点とします。
②自社製品(重量物を除く)の場合は費用が額面のままかかるわけではないので4で割ります。
③1年以上のしばりなど長期保有しばりがある場合は2で割ります。
④優待取得に複数単元が必要な場合は1.5で割ります(きなこもち社は該当しません)。
⑤株主優待新設・変更から7年以内は2を掛けます。
⑥時価総額が300億円未満の場合は1.5を掛けます。100億円未満の場合は更に1.5を掛けます。
⑦⑥までで出てきた数値に、更に株価に対する適正度も掛けます。
優待額面÷優待取得にかかる投資金額×100を⑥で出た数値に掛けます。
ただし、自社製品(重量物を除く)場合は更に2で割ります。
⑧最終的にきなこもち社のきなこ値は0.90となりました。
2以下が良い数値とみなしているので、きなこもち社の株主優待は当面改悪や廃止の危険性は低いとみて良いと思います。
補足
きなこ値は私の勝手な憶測による数値です。
あてにはしないでくださいね。
ただ、長年株主優待を頂いたり、優待実施会社の動向を見守ったりして感じてきた体感を数値に組み込んでいます。
掛ける係数以外は私の私情が挟まれない客観的な値です。
どなたでも算出できるのでやってみてください。
皆様の優待株投資のご参考になれば幸いです。